ベトナム旅行記 9
2月3日(火) |
メコンデルタツアーのマイクロバスは9時にホテルに迎えに来てくれた。 夫婦連れ二組、友人二人連れの若い女性がすでに乗っている。昨日、ホーチミンに着いたばかりだと言う。 日本語ガイドは学生らしさの抜けない若い女性だ。ベトナム人らしくない顔だ、聞くと両親は華僑だという。 今回お世話になった中では一番日本語が上手だった。 今日はベトナム最後の日!「今日一日よろしくおねがいしま〜す。」 車は チョロン地区を抜けて左折、ドロドロに濁った小さな川を渡って広々とした田園地帯に出る。立派なハイウェイが出来ている。 うぬ〜!ブルとショベルで土を引っかきまわしているぞ〜 ホーチミン市の南郊に、2008年完成をめざして一大工業団地の造成工事が行われていると言う。敷地の40%に、もう日本企業の進出がきまっているとのこと。 豊かな田園地帯が失われていくのがちょっと寂しいけれど、工業水準がまだまだのベトナムにとってはやむをえないことかもしれない。 ホーチミン市から約一時間半でメコンデルタの 入り口の町ミトーに着く。 小型船に乗る。船のなかで、ココナッツジュースが振舞われた。 メコンは広い。そして茶色い。ここらあたりで幅は2.5km、水深は14m。10月に洪水に見舞われるという。 中国雲南省チベット高原に源を発し、中国、ラオス、ビルマ、タイ、カンボジア、ベトナムを経由して南シナ海に注ぐ長さは4200キロメートル、東南アジアで最大の大河である。 ベトナムのメコンデルタに入ってからは、いくつもの支流にわかれる、ここミトー付近のメコンは3番目の大きさの支流に過ぎない(右上のマップ参照) ベトナムの人たちはメコンと呼ばずにクーロン(九龍)と呼ぶそうだ、また「メコン」とはカンボジア語で「母」という意味だそうだ。 母なる河のゆったりとした流れを見つめながら、流域の人々の生活とメコンとの係わり合いなど----- の思いにふけっているうちに、タイソン島に到着。。 タイソン島では果樹園が営まれている。道の脇にいろいろな熱帯果物が実っている。 すもも、ジャックフルーツ、ウォーターココナッツ、竜眼、パパイヤ、サンブーチェ(柿のような実)、ドラゴンフルーツ、モンキーバナナ、ミルクフルーツ、グレープフルーツなどなど 養蜂園で休憩、はちみつ茶とドライフルーツのサービス。椰子の果肉を煮詰めてつくるキャラメル工場もある。ココナッツキャラメルは1パック1US$ 結構いい味だ。
次は3人くらいずつに分かれて小さな手漕ぎボートに乗って、ニッパヤシの間の細い水路ををぬけるジャングルクルーズ。 ざっと15分位のカヌー体験でした。 クリークからメコン河に出たところで、また動力船に乗り換えて、別の小さな島に上る。 ここには戦時中に盛んだった新興宗教まがいの椰子の実教団の廃寺。このツアーのおまけといった感じで見るべき物無し。時間の浪費だ! ミトーまで戻って、メコンデルタで一番古いお寺、ヴィン・チャン寺に行く。 新年のお参りなのかバスがたくさん駐車していて、参道には屋台の店がたくさん並んでいて盛況。 お寺の敷地内に入ると意外と静かで、地元の人たちが線香を手向けてお祈りをしている。 お寺の建物はフランス様式が取り入れられているとかでちょっと違和感をおぼえる。なかは、中国っぽいというか東南アジアっぽいというかキンピカの仏像があったりしてタイっぽい感じもしたりして、われわれ日本人にはへんな!お寺だった。 昼食はミトー市内の川沿いのレストランで、ミトー名物の象耳魚(カー・タイ・トゥオン(エレファントイヤーフィッシュ))を食す。 メコン川に棲息する白身の魚を揚げたもので、ライスペーパーに野菜といっしょに包んでニョックマムをつけて食べる。出てきたときは、みんなカメラを取り出してまずはパチリパチリ。 ガイドブックに泥臭いと書いてあったが、そんなことは無い、美味し〜い! 四人で1尾だったが、わたしは残った部分もしっかり食べたので実質1/2尾を一人で食べたことになる。 次は、お餅を丸く球状に揚げたもの。米粉を揚げたお菓子みたいなものでこれも美味。 海老、鵝のロースト、おなべに入って出てきた野菜スープを温めて、これにごはんを浸して食べる。デザートは竜眼。美味しくかつ豪華な昼食でした。 今日の一日ミトーメコンデルタツアーはメコン支流ティエンザン(前江)のクルーズ、果樹園巡り、ジャングルクルーズ、ヤシ教団の島、、お寺参りであった。 本当のメコンデルタを知るにはもっとデルタの中心地カントーあたりまで足を伸ばして、支流を小舟で回ったほうがいいのではないか。支流が網の目になったようなところを巡らないと本当のメコンデルタの姿が感得できないのではないかと思う。いつか機会があったら挑戦してみたいものだ。 ホテルに戻ったのが午後3時半。6時(遅くても6時半)までにチェックアウトしなければならない。 町に出かけるには中途半端な時間だし、ゆっくり風呂に入って、荷物をパックしてベッドに寝転んで過ごすことにする。 夕食はホテル2階にあるレストランで、ちらし寿司をいただく。やっぱり和食が一番だ! ローカルフードも美味しいが、いつの旅行でも1週間から10日ほど経つと日本食が食べたくなる。これがうまいんだよね〜。日本人に生まれてよかったと感じる時間である。 これで、ベトナム旅行記おしまいで〜す。 帰りの飛行機はがらがら、ざっと見て2割位しか乗っていない感じである。 飛び立ってからすぐにうとうとして目をさましたら、ちょうど、おしぼりを配っているところであった。5時間のフライト時間のうち3時間くらいは、寝た。 朝食をとってらすぐ着陸態勢となった。 成田着は午前6時50分。 |